
バブル以前より
私はと言うと、実はバブル崩壊以前から既に壊れていた。
精神的に。
サラリーマンが嫌で、・・・というより、競争社会が嫌で一度会社を辞めていた。
夢を持って飛び込んだ旅行業界だった。
(正確には、私もやはり、バブルの中の歪んだ価値観の中で抱いていた妄想を持って飛び込んだのだが)
その業界もやはりバブルの煽りで、ジャパンマネーの力を利用し、海外に向けて途方もない投資をしていた。
非常識な日本人を特別待遇して祭り上げ、ちやほやしていればいくらでもお金を落としていってくれるのだから、海外の観光地ではいい金蔓でしかなかったのだが、当の日本人たちは、そんな現地の人たちとのギャップをお構いなしで楽しんでいた。
頑張って働いて、自分で稼いだお金なんだから、自分にご褒美をしても当然よ!
と言わんばかりの豪遊ぶり。
まるで、アラブの富豪にでもなったかのような振る舞いだった。
一時、欧米(アメリカ)でよく聞いた皮肉に、『マイケルジャクソンと日本人は
脱色に成功した』というのがあったが、苦笑いするしかなかった。
それを後押ししていた業界だったからだ。