
夢と現実とは違う
夢と現実のギャップに耐えかね、会社を辞めて暫くの間のんびりしてみた。
早朝の新宿の高層ビル群の中にあるファミレスでゆったりと、安い朝食セットを食べながら、窓の外を足早に通り過ぎるサラリーマンたちを見ていて思った。
結局この国を支えているのは彼らだ。
しかし、私はもう満員電車には乗りたくない。
やりたい事が見つからない。
しかし、何もしないわけにはいかないから、とりあえずお金を貯めなければならず、契約社員として募集していた会社に就職。
そして数年間真面目に働いたお金で世界一周をした。
バックパックを背負い、趣味のカメラを持って、あまり計画を立てずにのんびりと。
一年後、日本に帰ってきた私はもう本当にサラリーマンには戻れなくなっていたが、旅の途中で知り合ったバックパッカーの紹介で、イベント事の撮影をするカメラマンのアルバイトをする事になった。
機材を持って乗り込む満員電車は、はっきりいって迷惑だろう。
殺気立った目で見てくる人が大半だった。
しかし、帰りの電車では逆に、ボーっとこちらを眺めている人も見受けられた。
疲れて、無意識に目に留まってしまって、そのまま視線を逸らす気力が無くなってしまったのだろう。
・